こども脳機能バランサープラスは発売以降、皆さまから喜びの声をたくさんいただいており嬉しい限りです。今後、機会を設けてご紹介させていただければと思っています。
さて、今号から編集をバトンタッチすることにしました。
新しい編集人の橋本さんについては「編集者のひとりごと」をご覧ください。
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■ 講演会レポート「理解しにくく誤解されやすい発達障害・4」
■ お役だち情報「個人賠償責任保険」
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☆☆ リアル・ヴァラエティカフェの第2回開催決定! ☆☆
日付:10月29日(土)午後1時30分から
場所:神奈川県の大和市保健福祉センター
臨床心理士の五味純子氏の解説、先輩保護者、藤森省吾氏の体験談、
少人数による懇談会、全員での情報共有など内容盛りだくさんです!
一人800円、ひと家族1000円です。託児(500円)もあります。
人数に限りがありますので、参加希望の方はお早めにご連絡ください!!
→コクチーズで受付中
→交流コミュニティー「ヴァラエティカフェ」もよろしく!!
■ 講演会レポート
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講演会「理解しにくく誤解されやすい発達障害」4
埼玉県上尾市での「発達障害の理解啓発セミナー」の北海道大学大学院教授の田中康雄先生の講演レポートの第4回です。
前回は、保護者と学校関係者がとるべき態度と方略が解説されました。今回は親が家庭でとるべき態度や、知っておくべきことの解説です。
●4歩目(今回のポイント)
・親が元気なら子どもも元気
・親をねぎらい、尊重し、親にも休息を
・親を支えよう
・子どもにも誇りある自己理解を勧めよう
親は早い時期にわが子の?に気づいています。我々の調査では、後にわが子に発達障害という診断名がついた保護者の80%前後が、わが子は3歳前に「何かが変」であったと述べています。つまり、かなり早い時期に保護者は、うちの子は「どこかが違う」と思っています。しかし、「どこかが違う」「なにか気になる」ということと「うちの子には発達障害があるのではないか」と思ったり、それを「確かめよう」と思ったりするまでには、比較的長い時間がかかるものです。
親には次のような状況が訪れます。
・ショック
・否認・拒否
・怒りと哀しみ
・原因の究明と解決策探し
・抑うつ状態
こんな親に対しては、障害受容を求めるのではなく、「かけがいのないわが子」として受け止め、それが終生続くことへのねぎらいを周囲の人は示し、接することが必要です。
そんな親がよりよい子育てをするための方策の一つとして、ペアレント・トレーニングがあります。その基本に「子どもの言動の観察」があります。
・子どもの好ましい行動を増やし、好ましくない行動を減らす「行動コントロールの方法」を学ぶ
・子どもの行動をしっかりと、冷静にみる練習をする
・「行動は良くも悪くも評価できる」が「存在する子どもは、いつも肯定的に認める」ようにする
・行動を見つめることで、大人は冷静に自己感情のコントロールを学べる
●子どもの行動を3種類に分ける
1)今現在している好ましい行動
・ほめる(よいところを探す)
・肯定的な注目をする
2)現在の好ましくない行動
・無視する(ほめるために待つ)
・好ましくない行動が止まったらすぐにほめる
3)止めるべき許しがたい行動
・制限を設ける
・断固、公正に対応する
・体罰は避ける
●こんなふうにほめてみましょう
・行いをほめましょう
・タイミングは、行いの最中か直後
・目を見て
・子どもの高さで
・笑顔で
・喜びを表す声の調子
・短いことばで
・子どもがどんなほめ方を喜ぶかに合わせて
・(重要)皮肉は交えずに
●子どもが指示に従えないとき
こんなことに気をつけてみましょう。
・よいところをほめていますか?
・指示は、穏やかに、近づいて、落ち着いて行っていますか?
・良くない行動は、無視できていますか?
・指示に従うまで、壊れたレコードであるかのように、口調は常に落ち着いて、ワンフレーズを言い続けていますか?
→ブロークンレコード・テクニック
・最後には、ほめて終了
●気になる子どもの「きょうだい」の心情
・親の愛情をめぐって張りあう気持ち
・孤独感
・世話などの負担からの憤りや不満感
・きょうだいの年齢と役割の逆転
きょうだいには、いろいろな思いがあり、それでも忍耐力を持ち、寛容に生活しています。そんなきょうだいの思いを想像(洞察)し、感謝の気持ちを持つようにしましょう。時に、他のきょうだいとは別に、その子一人だけの「スペシャルタイム」を作ってあげることも必要です。
逆に留意点として、親の思いをその子にぶつけることがないよう、注意しましょう。まだその子も発達の途中なのですから。
●(重要)本人への説明について
いつかはしなければならない、また、することでよい点もある本人への説明はどのようにすればよいのでしょうか?
第一段階としては、自分の特性や個性を理解してもらうことです。そこでは診断名は入りません。ただ、成長していくと、子どもが、自分自身に疑問を感じるようになります。他者理解や、他者と自分との比較ができるようになってきた証拠です。そのうえで、次の条件がそろったら説明をします。
・安定した適応状態にある
・説明を正しく理解できる力がある
・秘密を保持できる能力がある(秘密を保持することの意味が分かり、その 使い分けなどの方法が分かる)
いろいろと生活がうまくいっている時がよいタイミングです。さらに、その子が理解しやすい(プラスのイメージがもてる)よいことばを考えておく必要があります。
ただ、この説明には「親の覚悟」が必要です。また、親に次のような状況が必要です。
・子どもへ伝えることが必要だ、と実感している
・説明することで、両親の意見が一致している
・両親が支え合える状況にある
・親自身が、他から支えられる人脈を確保している
親が孤立している時期であったり、夫婦で諍いがあったり、別々の生活をしている時は、控える方が無難です。
(五藤博義)
※次回、こんどこそホントに最終回に続く
■ お役だち情報「個人賠償責任保険」
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●商品名
個人賠償責任保険
●販売元
各保険会社、共済組合など
●販売価格:月100円前後など
●商品URL:
(どこか特定のところを紹介するのは不適切と思われますが例としては以下のような会社で扱っています)
http://bit.ly/qwnFgl
http://bit.ly/oGybLY
●紹介文
「個人賠償責任保険」。
聞きなれない名前かもしれませんが、知らずに加入している方も多い、案外身近なサービスです。
損害賠償責任が発生するような事故を起こしてしまったときにその補償をしてくれます。
たとえば、発達障がいを持つお子さんの中には感情を抑えるのが苦手で、かっとなるとすぐに手がでてしまうという場合も多いですよね。
不幸にも相手の方が怪我をしてしまった場合、この保険に入っていれば治療費などを補償してもらえます。
店の中を興奮して走り回って商品を壊してしまった、自転車で周囲を見ずに走って人にぶつかり怪我をさせてしまった、そんな場合も同様です。
現在、この保険は単独で加入するものではなく、火災保険、傷害保険、自動車保険などに特約としてつけることで加入できる仕組みになっています。
特約保険料は、保険会社によって異なりますが月100円程度から。
補償金額に上限をつけると若干安くなる場合もあるようですが、そもそもそんなに高い保険料ではない場合が多いので、万が一に備えて、補償金額に上限がないプランにしておきたいもの。
また、注意すべきは「示談交渉サービス」がついているかどうかです。
被害者と損害賠償について自分で交渉しなければならないのは、事故を起こして心理的に追い詰められいる時に、大変な負担です。
「示談交渉サービス」がついていたら、保険会社のプロの方が自分に代わって相手とやりとりをしてくれるのでとても助かります。
この保険は、家族の誰かが加入していれば家族全員が対象となるという便利さも。
(対象者について詳しくは保険会社にお問い合わせを)
すでに加入済みという方も多いかもしれませんが、補償金額の上限や示談交渉サービスの有無について、今一度、確認をされることをおススメします。
(文責:小林 雅子)
■ 編集者のひとりごと
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今回からメルマガの編集を担当させていただきます
橋本です!よろしくお願いいたします!!
我が家にも8歳になるやんちゃ坊主がおり、授業中のお散歩はしょっちゅう。
しかし、ある時夏前になるとお散歩率が高くなる事が判明。
あれ?もしかして・・・
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