学習者に、「知識や概念を身に着けたい」と思ってもらうには、それを身に着けたら、自分にとってどんなメリットがあるのかを感じてもらうことが必要です。
それには、学習者の過ごす、生活や社会の場面で、その知識や概念がどのように役立つかを知ってもらう状況を作ることが必要です。
各教材を体験するにあたって、その方法を解説します。
学習者に、「知識や概念を身に着けたい」と思ってもらうには、それを身に着けたら、自分にとってどんなメリットがあるのかを感じてもらうことが必要です。
それには、学習者の過ごす、生活や社会の場面で、その知識や概念がどのように役立つかを知ってもらう状況を作ることが必要です。
その具体例を体験できる教材例は「自分の食べたい量を確保するためのピザの注文方法」。
分数のかけ算という、実生活とは一見無関係に思える算数の知識が、ピザの注文数を決める際に役立つことを知ってもらいます。
教材を見る >次の教材は、「相似を応用してものの高さを測る」。
実際には測れない、大きな建物の高さが、身近にある三角定規とメジャー(自分の歩幅を調べることで、そこまでの歩数で代替が可能)で調べられることを知ってもらいます。また、生活の中でときおり見かけることがある測量が、三角定規を使って調べる方法と同じ理屈で行われていることを知らせることも、学習への動機づけの一つとなるでしょう。
教材を見る >ポイントは知識や概念が、「学習者自身が、生活や社会の中で活用でき、価値を見出してもらえそうな状況」を見つけ出すことです。
実際にデジタル環境を用意しなくても、指導者が、学習者がそれを使っている状況を思い浮かべられるようにすることで、学習への有効な動機づけとすることができます。