国立特別支援教育総合研究所レポート

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2011.11.25

国立特別支援教育総合研究所レポート

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■ イベント情報 「平成23年度国立特別支援教育総合研究所セミナー」
■ 国立特別支援教育総合研究所&久里浜特別支援学校公開授業・2
■ グッズレビュー 「ピタッとくっつくマグネットペーパー」
■ あとがき -そういえば、良く食べるようになった-
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こんにちは、橋本です!!
やっと冬らしくなってきました。
朝ぐずる子どもたちをおこすのは大変ですが、体が温まる食べ物など上手に利用して、少しでも快適にすごしたいですね!!

バラエティカフェの方も、バラエティ知恵袋をはじめ、コミュニティなども増えてきています。
智恵袋は投稿者も募集中ですので、我こそはと思う方、どんどんご連絡くださいね!!

ヴァラエティ知恵袋はこちら>> 

 

■ イベント情報「国立特別支援教育研究所公開セミナー」
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【平成23年度国立特別支援教育総合研究所セミナー 】

毎年恒例のセミナーです。基本的には、全国各地の特別支援教育関係者が対象ですが、五藤も毎年、参加させていただいていますので、立場を明記して要請すれば、受け付けてもらえると思います。

今年は、第1日目が「災害時における障害のある児童生徒の支援のための学校の在り方」、第2日には分科会で「特別支援教育における障害種に対応した指導の進め方」さらに研究所が重点推進研究として取り組んでいる三つの研究課題の成果発表です。

日程:平成24年1月31日(火曜日)・2月1日(水曜日)
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
定員:700名

申し込み先等詳細はこちら>>


申し込み期間:平成23年12月1日(木)~12月26日(月)

 

■ 国立特別支援教育総合研究所&久里浜特別支援学校公開授業・2
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11月5日に開催された国立特別支援教育総合研究所(略称、特総研)の公開を見学したレポートです。複数の建物で構成されており、メインの建物は併設の筑波大学附属久里浜特別支援学校と渡り廊下でつながっています。当日配布された見学のための案内図を下記Webページにしましたのでご覧ください。
南北が地図とは天地逆に記載されており、図の上側が南になります。遊泳は禁止ですが日光浴などでのんびりできる穴場、野比海岸の直近で、ほのかに海の匂いがしていました。
pdfはこちら>>

図の下にバス通りがあり、その反対側(北側)にもたくさん研究所の建物が並んでいます。今回は、研究所のメインの建物での各種展示と、図のもっとも左にある生活棟を少人数の体験ツアーで見学させていただきました。

研究所は昭和46年に、国の唯一の特別支援教育のナショナルセンターとして設立されました。平成13年に独立行政法人化され、特別支援教育に関する研究のうち主として実際的な研究を総合的に行うとともに、都道府県において指導的役割を果たす教職員に対する研修、都道府県等の教育相談に関する支援、特別支援教育に関する情報普及等の業務を実施しています。

研修としては、本メルマガのイベント情報で紹介する公開セミナーを始めとして、各地で教職員等を対象に、専門研修を実施しています。

研究としては毎年テーマを設けて、様々な障害や疾病をもった子どもの教育に関して研究を実施しています。

詳しくは、研究所のWebサイトをご覧ください。
国立特別支援教育総合研究所

今回見学した中で、印象に残ったコーナーを紹介します。

1)iライブラリー(教育支援機器等展示室
タッチパネルやタイムエイドなど、障害に応じて必要な支援を実現する様々な機器が展示され、試用できるようになっています。市販のもの以外に、研究所がオリジナルで開発した機器もいくつか展示されていました。

研究代表者の土井幸輝先生から直接、説明してもらったものに、点字作成機があります。手書きで書いたカードの漢字の名前の上に、点字が蝋で簡単に印刷(盛り上がった点がカードに付着)された名刺を、お土産にいただきました。

2)スヌーズレン
1970年代後半にオランダで開発された「環境」です。光や匂い、音や手触りなどで、障害をもつ人が視覚、聴覚、触覚、嗅覚などへの刺激を感じとり、それを楽しみ、リラックスしてもらえる環境です。
※コス・インターナショナル社のカタログから引用。
http://bit.ly/uvzTMP

研究所所員の方が導入費用は五百万円とおっしゃっていました。暗くした中にベッドのようなものが置いてあり、その上に寝転ぶと下の液状のものがうねっています。さらに、様々な色に変化するグラスファイバーを身体の周りに巻きつけて、不思議な感覚を経験しました。

3)パネル展示
研究所の概要や、各部門の担当業務などがパネルで解説されています。「発達障害を理解しよう」コーナーでは、発達障害の様々なタイプが最新情報で解説されていました。

もっとも目を引いたのが「病気の子どもの理解のために」コーナーです。Webでダウンロードできるようになっている「病類別の支援冊子」が出力して、一覧できるようになっています。ぜん息・アレルギー、てんかん、肥満などの一定の子どもに発生するものから、白血病、筋ジストロフィー、もやもや病など、あまり知る機会の少ない病気まで、その疾患を持つ子どもへの配慮の仕方が、詳しく解説されています。
ぜひ、下記ページをご訪問ください。
http://bit.ly/vML8Dc

4)生活支援研究棟ツアー
肢体不自由・知的障害・視覚障害などを併せ持つ重複障害の子が実際に通っている施設を公開し、そこで、障害をもつ子(人)に対して日常的生活の中で配慮できる、様々なアイデアをご紹介いただきました。

視覚や聴覚など、特定の認知機能が制限された子に、それ以外の認知機能を使って、情報を把握してもらい、また、意思を表現してもらうための工夫が本当にたくさんありました。支援する人の認識を、その人が身につけている特徴的な色で弁別してもらったり、特徴的なモノの一部を用意して、それでその人を指名したり、など特別なものでなく、身の周りをものをうまく活用することで、障害のある人たちが生活しやすい「環境」を作っていることにとても感心させられました。

紹介されたものの中で、市販で役立つものを一つだけ紹介します。
「声を録音できるフォトアルバム」です。
http://bit.ly/rryjJf

写真を入れるページにボタンがついていて、押して話すと録音が完了。次回から、各ページのボタンを押すと、録音した音が再生されます。想像していただければ、実に様々な場面で応用できることに気がつかれると思います。
音声認識が苦手な子に、説明の場面を見ながら音声説明を何度でも聞くことができるようにしたり、逆に、視覚認識が苦手な子に、写真を見せながら、得意な音声で解説を加えたり、などです。
この商品については、SNSヴァラエティカフェのグッズレビューのコーナーでも紹介する予定です。
(五藤博義)

 

■ グッズレビュー「ピタッとくっつくマグネットペーパー」
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ピクチャーカードが簡単にできる、魔法のペーパーあったら便利ですよね!!
という事で、今回のグッズレビューはマグネットペーパーです。

http://bit.ly/tVD1b7

 

■ あとがき -そういえば、良く食べるようになった-
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偏食の強かった息子ですが、最近色々な食べ物に興味津々おかげで普通の子くらいに食事を食べるようになりました。
実はきっかけがあるんですが、速水もこみちさんの料理番組とグルメアニメ?の「トリコ」。息子はどうも、格好良い男子がもりもりご飯を食べているところに憧れたようです。

動機はとっても不純ですが、結果オーライ!・・・と、思うようにしています(^^;

TVアニメ 「トリコ」 はこちら>> 
MOCO'Sキッチン(動画) はこちら>>

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